令和4年度全国市街地再開発事業研修会(熊本市)現地視察会レポート

申込時に、「参加したいです…でも諸々の理由で参加が叶わないです」、とのお声を頂戴しておりましたので、少しでも現地の様子をお届けできたらと思い、桜町再開発事業地区【熊本城ホール】を中心に、レポートをお届けいたします。アンケートでも、「自分の目で現地を視察できることが、最も勉強になる」とのお声が多かったので、担当者目線の簡単なご紹介ではございますが、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

熊本城ホール →詳細はこちら
シビックホールからメインホールへ

まずはシビックホールを視察です。多目的ホールということで、コンサート、立食パーティー、ショー、セミナー等、名称のとおり利用者のニーズに沿った形で使用可能なホールです。視察時は、観覧席収納スタイルだったので、椅子が壁に収納されていました。天井も高く、ライブハウスさながらのライトが設置されていて、音響(防音ともに)、照明も完璧でした。パーテーションでホールを仕切ることももちろん可能だそうです。

 

  

 

メインホールへ向かいます。長いエスカレーターを上ると、広く開放的なホワイエが目の前に。なお、こちらのエスカレーターは、2Fのエントランスから4Fのホールまで直通です。数々の有名なミュージシャンの方が、こぞってコンサートを開かれている実績があるようです。炎天下でも、大雨でも、広いエントランスや、こちらのホワイエで待機ができるので、来訪者の不安感や疲労感を軽減させるような構造になっていると感じました。(担当もコンサート好きなので、地味にここはポイント高い…)

 

 

ちなみこちらが熊本城ホールのエントランス。広くて天井も高いです。こちらの左手前にエスカレーターがあります。

 

 

こちらがホール内の様子です。約2,300席です。木材は、熊本県産の杉(ホール全体)や、ヒノキ(主にステージ)を使用しているそうです。木のぬくもりが感じられる温かみのあるホールとなっていました。(このホールは葉加瀬太郎さんや玉置浩二さんもお気に入りで、わりと先まで予約されているそうです。)コンサートの他、シンポジウムなどにも多く利用されるとのこと。2階、3階にも席がありますが、どちらの席からもステージが見やすいように設計されているそうです。

 

備蓄倉庫から屋上庭園へ

災害等に備え、食料品や日用品などが納められている、備蓄倉庫です。ホールのご担当者様のご厚意で、特別に見せていただきました。想定外のことでご参加者様に喜んで頂けたと同時に、今回の視察のメインポイントをさらっていきました。(熊本市役所のご担当者の方も「視察会は付き添いで何度か参加していますが、ここには初めて入りました…」と仰っていました。)震災時には、この施設周辺のオープンスペースに、被災された方が大集合したとのことです。とても貴重な部分を見させていただきありがとうございました。

 所狭しと備品がびっしり…

 

視察させていただいた熊本城ホールを含む、こちらの「SAKURA MACHI Kumamoto」は、ホテル、住宅、保育所、商業施設etc…が集まったひとつの施設となっており、建物の目の前にはシンボルプロムナードが整備されています。そちらにも耐震性貯水槽が整備されていたり、手押しポンプがあったりと、防災、減災機能を強化する取組がなされている印象を強く受けました。各所には公園整備もされています。(すみません、事務局対応で撮影のタイミングを逃しました…)

 

                         

屋上庭園入口(通常は施錠)            屋上庭園からシンボルプロムナードを臨む。

バスターミナルからプロムナードへ
屋上庭園から再度、商業施設内へ入ります。(左手がホテル、住宅部、見切れていますが、その奥が熊本城ホールです。右側の緑化部分が、屋上庭園に繋がる通路です。)※歩行者や車が少ないのは、私が早朝に撮影したからです。本来は往来がとても多い通りです。
 
 
商業施設内から1Fへ移動し、バスターミナルに到着です。ここからバスで市内、市外、何処へでも行けます。空港までは直通のリムジンバスも出ています。とてもわかりやすく整備されていて、狙いとしては、お子さんが1人でもバスに乗れるように(〇色の〇番から乗ると〇〇へ行けるよ、家に帰れるよ、という風に)色わけ、番号、等を決められたそうです。
 
 ちょっとピンぼけでした…
待機スペースはこちらです。とても安全な構造になっています。発着場は多岐に別れていますが、案内板も多くわかりやすいです。
 
   
参考に、一番左が再開発前のターミナルの様子です。バスや車が通る場所を歩行者が横切る形で危険だったそうです。
真ん中と右手が現在の様子ですが、ご覧の通りバスのみが行き来しています。とても安全な構造です。それでは地上にあがります。
 
 
 
こちらの通りがシンボルプロムナードです。時期によって地域全体でイベントを開催したりしています。
真ん中が今回の視察時の現地、右が、打ち合わせ時に訪れた時の様子です。お花の祭典が開催されていました。
 
 
熊本城へ
 
震災復興地区となる熊本城へ向かいます。
※事務局対応で担当はこの度の入場は見送りましたが、前回の打ち合わせ時に撮影した写真を掲載いたします。
 
   
 
塀や石垣、櫓なども被災。完全復興までは目途が立たず、20年以上はかかるそうです…
熊本城周辺に所々、石が蓄積されている場所があり、痛々しい様子でした。
辛い気持ちにはなりますが、日本の復興の力を感じられます。機会がありましたらご自身の目で視察されてください。
 
おまけ
熊本駅周辺の再開発も盛んですので、そちらは市電に乗って個人的に見てきました。
この地区は、熊本駅前広場として2021年に完成されています。(進捗に関しては協会発行の「市街地再開発(データ編)」で辿れます(宣伝))
駅周辺のビジネス拠点整備事業に関しては、また別の機会に…
 
                   ほぼ毎日ベンチに座りに来ているおじいさん。居心地がよいそうです。
 
  
知る人ぞ知る熊本市交通局の新型超低床電車「COCORO」さんです。乗れなかったですが何度か出会えました。
運行は1日に約4本前後とのこと…
バリアフリーはもちろんのこと、環境にも優しい配慮(市電は大概そうですが)。
 
最後に

3年ぶりの研修会が終了しました。直近で災害が発生したり、コロナ終息せず…とのことで、正直不安事、心配事の方が多い研修会ではありましたが、熊本市役所のご担当者様をはじめ、熊本城ホールのご担当者様、講師の先生方、そしてご参加くださった皆様のおかけで、何とか終えることができました。何度も申し上げますが、ご協力くださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

今後、この状況がどうなっていくのか、先が見えないところではございますが、研修会だけでなく、情報発信に関しては、少しでもお役に立てるコンテンツをご用意していきたいと思っております。また、他の研修会も軒並み開催をいたしておりますので、ご意見、ご感想などがございましたら、いつでもお話をお寄せください。

長々となりましたが、ここまでご覧頂きありがとうございました!